2012年1月9日、中国と日本(香川大学郭研究室)で共同開発された血管介入手術(Vascular interventional procedures)ロボット・システムの遠隔臨床動物実験が9日、北京と香川県で成功裏に行われ、同システムの一層の臨床応用のための基礎が築かれた。
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設計チームは初めて微小力センサー(Low-Force-Sensors)をカテーテルの末端に取り付け、手術中に、カテーテルと血管の間の衝突情報をリアルタイムで獲得、精度は0・8ミリに達し、手術のリスクがうまく引き下げられた。同プロジェクトではマスター・スレーブ式ロボット機構を採用し、医師がコンピューター3次元血管ナビゲーションシステムを通じて、マスター端末を制御し、スレーブロボットが受け取った指令に基づいて患者の血管介入手術を行っている。
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血管介入手術とは医師が患者の皮膚を極小さく切開し、微細カテーテルなどの器械を使い、人体の血管を通じて病巣局部の治療を行い、奇形血管塞栓、血栓溶解、狭窄血管拡張などの目的を達することを指しており、出血が少ない、傷が小さい、回復が速いなどの長所をもっている。
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医師が徒手で操作するのと違い、ロボット支援操作システムはスレーブ端末の操作をロボットに伝えて行うため、医師のX線被爆が回避され、同時に手術の能率を高めることによって、患者が放射線に曝される時間が減少する。
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今回の臨床動物実験では遠隔操作が実現し、北京にあるコンピューターメイン端末で香川大学のロボットのスレーブ端末を制御し、香川大学のメイン端末で北京のスレーブ端末を制御した。臨床への使用が始まれば、遠隔制御操作は異地の医療関係者の交流と訓練に役立つだろう。
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